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音だし機器測定器の概要と製作上の留意点
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- 本機は、Degital Volt Meter(DVM,デジボル), 低歪み発振器(OSC), 歪率計(Distortion Meter), 電源部 とから構成されています。
周波数ー電圧変換器 も組み込まれていますが、これは付属させない方が良いでしょう。
- 本機を製作するには、オッシロ と (直流電圧DCVが計測できるような)簡単なマルチメータが必須です。
- 製作順序は、DVM, OSC, 歪率計 の順序が良いと思います。
- 製作の特徴は、基板タイプとし、ケル社のコネクターに差し込むスタイルで、これにより基板の修正・調整が容易となるので、
このスタイルは至便でかつ必須と思います。他の音だし機器にも多用しています。
- 基板は、デジタル部は市販の孔明基板を使用しました。アナログ部はガラスエポの両面をエッティングして使用しましたが、
市販の(ガラス)エポの孔明基板でも良いと思います。
- 本機の DVMは、歪率測定には必須とも言える オートレンジ(測定レンジが自動的に適切レンジに替る)機能を有し、
その f 特性は 200kHz を確保するもので、音だし機器の測定に十分な性能を有しています。
- DVM は、DC / AC が選択できます。
- DVM の表示には、大型の赤色7セグメントLEDを使っていますので、視認性は極めて良好です。
- しかしながら、本機の DVMは、アナログ/デジタルの勉強にはなりますが、製作がかなり面倒で時間が掛かり、調整個所も多く、
金銭的に余裕があれば相当品を用意して、低歪み発振器(OSC)/歪率計(Distortion Meter)に傾注する方が良いでしょう。
また、デジタル回路はここだけですので、これを避けることによって スパイクノイズ に悩まされなく済むでしょう。
- 歪測定には、まず低歪率の(正弦波)発振器が必要で、本機では、歪率計と連動すべく、発信周波数を,100kHZ, 1kHZ, 10kHZ
の固定とし、ボタンを1つ押すだけで所定の周波数を選択できるようになっています。
- 発振器の回路は(多分)自考案の回路だと思います。
- 発振器の性能としては、低歪であることは当然として、発信周波数の変動が少ないこと、出力変動が少ないことが必須です。
- 歪率計は低歪率の(正弦波)発振器と連動すべく、発信周波数を,100kHZ, 1kHZ, 10kHZ とし、
歪率を良好にするため、回路を前段と後段の2段構成としています。
- 歪率計の回路は(多分)自考案の回路だと思います。
- 被測定物たるアンプ出力を、ボタン一つを押して、歪率計をバイパスするか歪率計を通すか、を選択することにより、歪率が得られます。
- 歪率計を通った歪み波形をオシロにかけると、アンプ(特に真空管)のバランス調整に至極便利で重宝します。
- 低歪率の(正弦波)発振器と連動した歪率計による歪率は
100kHZ 0.0026%
1kHZ 0.0028%
10kHZ 0.0029%
で、十分な性能と考えます。
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